2018年11月、韓国大法院(最高裁)が三菱重工に強制動員被害者への損害賠償を命じる判決を言い渡したことを受けて喜びを表す被害者ら(資料写真)=(聯合ニュース)
2018年11月、韓国大法院(最高裁)が三菱重工に強制動員被害者への損害賠償を命じる判決を言い渡したことを受けて喜びを表す被害者ら(資料写真)=(聯合ニュース)
【光州聯合ニュース】日本による強制動員被害者らを支援する韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」は12日、被害者の女性の人生を記録した自叙伝の出版を進めていると明らかにした。 10代の少女だった強制動員被害者らは「日本に行けばよい学校に通える」という言葉にだまされ、軍需物資の生産工場などで強制的に働かされた。 終戦後、故郷に戻っても日本から帰ってきたと後ろ指を指され、家庭が破綻するなど過酷な試練が待ち受けていた。 「市民の集まり」は昨年から出版社とともに強制動員被害者と面談し、これまでの生活を記録してきた。  梁錦徳(ヤン・グムドク)さんと金性珠(キム・ソンジュ)さんは1944年5月末に三菱重工業名古屋航空機製作所に動員された。日本で起こした訴訟で敗訴した後、韓国で再び訴訟を起こし、大法院(最高裁)は2018年11月に同社に賠償を命じる判決を言い渡した。 金正珠(キム・ジョンジュ)さんは金性珠さんの妹で、小学校の卒業を控えた1945年2月、不二越の富山工場に動員された。日本での訴訟では敗訴し、韓国で13年に起こした訴訟の大法院判決を待っている。 「市民の集まり」の関係者は「存命の被害者があまり残っていない中、自叙伝は日本の蛮行を告発し、被害者の苦難に満ちた名誉回復闘争を知る重要な記録になる」と説明した。
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