先月号では「下振れリスクがやや軽減されている」としたが、輸出と生産の減少に歯止めがかかっていないことから今月は「不確実性が高い」と表現した。
内需に関しては前月に続き関連指標が上向いていると強調した。
6月の国内でのクレジットカード使用額は前年同月比9.3%増加した。3月と4月は連続でマイナスだったが、5月に5.3%の増加に転じ、6月は上げ幅を広げた。
6か月連続で減少していた百貨店の売上高は6月に0.4%増と、小幅ながらプラス転換し、インターネット通販の売上高は前月を上回る32.0%の伸びを見せた。ディスカウントストアでは売上高減が続くものの、下げ幅は7.1%に縮小した。また、韓国製乗用車の国内販売台数は44.9%増加し、前月の伸びを大きく上回った。
ただ、以前に消費を押し上げていた訪韓中国人観光客は戻っておらず、6月も98.7%減となった。
経済状況に対する消費者の心理を総合的に示す消費者心理指数(CSI)は6月に81.8だった。依然として基準値の100を大幅に下回っているものの、4か月ぶりに80台に回復した。
政府は、内需に持ち直しの兆しがあることからサービス業を中心に雇用の減少ペースも緩やかになったとみている。6月の就業者数の前年同月比減少幅は35万2000人で、前月(39万2000人)に比べると小さかった。サービス業の落ち込みが緩和された。
生産面でも5月にサービス業は前月比2.3%増加した。一方で製造業は厳しい状況が続く。鉱工業生産が6.7%減少し、製造業も6.9%減となった。自動車や機械装備などの減少率が大きい。全産業の生産は前月比1.2%減。
6月の輸出額は前年同月比10.9%減少した。主要国の経済活動再開や営業日数の増加などを背景に、減少率が前月の23.6%に比べ縮小した。
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