キム・ジフン の最新ニュースまとめ
<b>◆何を語るのか</b>
映画は抗争そのものよりも、人々の話に焦点を合わせている。キム・ジフン監督は「歴史的な波に巻き込まれた人々の、熾烈な10日間を記憶する過程」と紹介した。
5.18は韓国現代史の悲劇だ。12.12で政権を握った新軍部は、自分たちの基盤を維持するために光州を見せしめにする。2万人の軍人が「光州5・18」という作戦名の下、抗争鎮圧に動員され、死亡者207人を含め2400人余りが負傷した。もちろん被害集計は推定値であり、現在までも発砲命令者を含んだ総体的な実体は闇に包まれている。
その春、誰もが訳もわからず倒れ、ある者は愛する家族のために銃と刃を持たなくてはならなかった。カメラはまさにそんな姿をクローズアップした。タクシー運転手ミヌ役のキム・サンギョンは「市民軍代弁人ユン・サンウォン烈士のような英雄のキャラクターだったならば、出演を固辞したはず」「名前のわからない数多くの人たちが体験した悲しみに、より共感した」と出演所感を明かした。
<b>◆100億ウォンのブロックバスター</b>
敏感な素材であるだけに、制作陣は事実的に1980年の光州を再現するのに力を注いだ。まず、光州チョムタン科学産業団地内の1万7000坪余りの敷地に、錦南路(クムナムロ)市役所前の市街地セットを作った。錦南路セットは、映画のもう1つの主役でストーリーの中心空間だ。昨年7月から3か月間、延べ30億ウォンをかけて実際の80%の規模で完成させた。ある制作陣は「リアリティーを活かすためには大規模な敷地が必要だったが、光州市の協力でセットを作ることができた」と明かした。
小物も徹底した考証を土台に制作した。当時の衣装はもちろん、バスや鎮圧に使われた装甲車まで数多くの資料を元に制作した。さらには、現在は国内から姿を消したポニータクシー5台をエジプトから逆輸入したりもした。また錦南路の発砲シーンでは、数百人のエキストラを動員し、リアリティー溢れるシーンを演出した。
<b>◆キム・ジフン監督、演出の弁</b>
「これまでも5.18を素材にしたドラマや映画はあったが、あまり人々の匂いがしないという感じを受けた。『光州5・18』の核心は、政治やイデオロギーでなく“人”。 僕は個人的に懺悔する気持ちで映画を作った。大邱(テグ)で生まれ育ったので、5.18についてよく知らなかった。幼かった頃に5.18について聞いた話は、暴徒とか反乱のようなものであったのが、後にソウルに上京してから5.18の真実を知った。もう犠牲者の遺族や被害者は、むしろ加害者たちを許す準備ができているのに、本来許しを請わなければならない人々が、未だに心の準備ができていないようで、とても残念だ」
Copyrights(C)segye.com & etimes Syndicate & wowkorea.jp
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