ソウル西部地裁(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル西部地裁(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルス対策の自主隔離を守らず、複数回にわたって無断で外出したとして感染症の予防および管理に関する法律(感染症予防法)違反の罪に問われた20代の日本人の男の論告求刑公判が3日、ソウル西部地裁で開かれ、検察側は懲役6か月を求刑した。外国人のため、国内法の理解が不足していたことなどを考慮したと説明した。

 男は4月2日に韓国入り。ソウルの西大門保健所から15日までの自主隔離を通告されたが、合計8回にわたり無断で外出した。

 男の弁護人は「被告が『隔離』という言葉の意味を誤解したとみられる」として、「日本では隔離といっても最大限外出しないということで、外と完全には遮断されないものと理解していた」と主張。「被告は外国人としては韓国語が上手なため、(防疫担当の)公務員たちが通訳なしで韓国語で案内し、自主隔離に関する理解度が低いこともあった」と述べた。

 その上で、「韓国に対する愛情があって普段から韓国語を学び、韓国で仕事もしていた被告が執行猶予以上の刑を言い渡され、ビザの発給などに問題が生じることはあまりにも過酷」として、罰金刑を求めた。

 被告は深く反省しているとして、寛大な処分を求めた。

 判決は今月15日に言い渡される。


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