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韓国 きょうのニュース(6月17日)
◇大統領府 金与正氏の談話に警告「無礼で非常識」 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が17日、南北交流と協力を呼びかける韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言をあからさまに非難する談話を発表したことに対し、韓国青瓦台(大統領府)の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官は会見で、「趣旨をまったく理解できないし、ひどく無礼な語調でけなしたのは非常識な行為だ」と強く批判した。また、「これまで南北首脳間で築いてきた信頼を根本から損なうもので、北側のこうした分別をわきまえない言動をわれわれとしては辛抱しないということを明確に警告する」と述べた。◇コロナ新規感染者 再び40人台に増加 中央防疫対策本部は、17日午前0時現在の新型コロナウイルスの感染者数は前日午前0時の時点から43人増え、計1万2198人になったと発表した。死者は1人増え、計279人。1日当たりの新規感染者数は前日まで3日連続で30人台だったが、再び40人台に増えた。新規感染者43人のうち市中感染は31人で、このうち首都圏が25人だった。ただ、大田市では感染者の接触者が陽性と判明するケースが相次いでおり、防疫当局は集団感染が首都圏から地方へ広がることを警戒している。◇「強制徴用の歴史歪曲」 市民団体が日本批判ポスター制作 日本政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」を紹介する展示で、日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が強制徴用された事実をきちんと知らせるという約束を守っていない問題で、インターネット上などで民間外交を行う韓国の市民団体VANKがこれを批判するポスターを制作してSNS(交流サイト)で拡散させている。今月15日から一般公開が始まった同遺産を紹介する産業遺産情報センター(東京都新宿区)の展示は主に日本の産業化の成果を自画自賛するもので、強制徴用の被害に関することを紹介していない。◇大学授業料 政府が学校からの間接返還誘導へ 新型コロナウイルスの感染拡大で対面授業が受けられず、学習権が侵害されたとする大学生らによる授業料返還の要求について、丁世均(チョン・セギュン)首相が実態を把握するよう教育部に指示したことを受け、与党と政府は対策を急ぐ見通しだ。教育部は政府が授業料を直接返還することはできないとの立場を示しており、大学に財政支援を行うことで大学側が学生の2学期の授業料を減免するか一部返還するよう促すとみられる。◇沈黙のトランプ氏 北朝鮮へのメッセージに注目 トランプ米大統領は、北朝鮮が開城の南北共同連絡事務所を爆破したことについて立場を明らかにしていない。普段からさまざまな懸案に対してツイッターで自身の見解を示してきたが、現在は静観を続けている状況だ。これを巡って、今回の問題が朝鮮半島や米朝関係に及ぼす影響を綿密に分析した後でメッセージを出すのではないかとの見方もある。爆破の影響を考慮すれば即座にメッセージを出してもおかしくないが、朝鮮半島の平和という自身の業績を損ないかねない問題のため、慎重になっているとの観測も出ている。◇猛暑の中「マスク着用」授業 夏休み短縮に心配の声も 連日30度を超える暑さが続くなか、マスクをつけたまま4~5時間連続で授業を行う小学校の教師が苦痛を訴えている。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにエアコンの風量を抑えて稼働しており、冷房には限界があるためだ。マスクをつけずに屋外で行う体育の授業も、暑さで通常通りに行うのは難しいとみられる。これに加え、登校授業の開始が遅れたことで多くの学校で夏休みが例年より2週間程度短縮される。中部・忠清北道忠州市の小学校の教頭は「今年は暑さがピークとなる7月下旬や8月上旬にも登校しなければならない。児童たちが耐えられるか心配だ」と述べた。