北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、北朝鮮・開城工業団地内にある南北共同連絡事務所の庁舎を16日午後2時50分ごろ爆破したと発表した。同事務所は2018年4月の南北首脳会談での「板門店宣言」に基づき、同年9月に開所した。爆破前と後の南北共同連絡事務所(朝鮮中央通信のホームページから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の徐虎(ソ・ホ)統一部次官は16日に出した声明で、北朝鮮が同日午後に開城の南北共同連絡事務所を爆破したことについて、「南北関係において前例のない非常識なことであり、ありえない行為」と批判し、遺憾を表明するとともに強く抗議した。 徐氏は連絡事務所の韓国側の所長を兼任している。 徐氏は連絡事務所の破壊は2018年4月の南北首脳会談での「板門店宣言」に対する違反であり、連絡事務所の設置・運営に関する合意の一方的破棄と強調した。 また、朝鮮半島の和解と平和の新時代をうたった南北共同宣言から20年を迎えた翌日にこのような行為が行われたのは、朝鮮半島の平和を願う全ての人の思いを無にするものだとし、「北側は今回の行動に対して相応の責任を負わなければならない」と述べた。 北朝鮮の金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が北朝鮮の体制を批判するビラを飛ばしていることを巡る韓国政府の対応に不満を表明。13日の談話で、「遠からず北南(南北)共同連絡事務所が跡形もなく崩れる光景を目にするだろう」と建物の爆破を予告していた。
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