中国産の鉄鋼輸入量が年初から前年同期比80%以上急増したことが分かった。ポスコの研究機関、ポスリのチェ・ドンヨン研究委員が20日に発表した報告書から明らかになった。
 報告書によると、1~4月の韓国の鉄鋼輸入量は898万7000トンで、前年同期に比べ38.4%増加した。粗鋼類が38.0%増の190万7000トン、板材類が31.0%増の470万6000トンだった。このうち中国産製品は前年同期に比べ82.9%増加し478万8000トンと、全輸入量の半分以上を占めた。特に中国産板材類の輸入量は245万5000トンで、95.0%の増加率を記録している。

100% の最新ニュースまとめ

 チェ委員は中国産輸入の急増について、中国の輸出増値税還付調整前の一時的な物量増加や、米国と欧州連合(EU)の通商圧迫を受けての対韓輸出シフトなど短期的な要因もあるが、構造的な要因がさらに大きいと指摘する。鋼管や鉄筋などは低稼働率・高収益で価格競争力が低く、供給余力があるにもかかわらず輸入が増えている。厚板や熱延鋼板など高稼働率・高収益製品群は供給不足で、年間約100%の輸入増加率をみせていると説明した。

 こうした中、昨年は国内鋼管メーカー13社が生産を中止する事態となった。低稼働率・低収益の一般船材では中国産の輸入材シェアが40%に達するなど、中国製品の韓国市場攻略はかなり進んでいる状況だ。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0