外交部に到着した冨田大使=15日、ソウル(聯合ニュース)
外交部に到着した冨田大使=15日、ソウル(聯合ニュース)
◇日本大使呼び抗議 強制徴用の「歴史歪曲」で 外交部の李泰鎬(イ・テホ)第2次官は15日午後、日本政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」に関連し、日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が強制徴用された事実をきちんと知らせるという約束を守らなかったことについて、冨田浩司・駐韓日本大使を呼んで抗議した。この日から一般公開が始まった同遺産を紹介する産業遺産情報センター(東京都新宿区)の展示は主に日本の産業化の成果を自画自賛するもので、強制徴用犠牲者の被害自体を否定する証言や資料を展示するなど、約束を守っていないことが確認された。◇コロナ新規感染者37人 海外からの流入が2桁台に 韓国の中央防疫対策本部は15日、この日午前0時現在の新型コロナウイルスの感染者数は前日午前0時の時点から37人増え、計1万2121人になったと発表した。死者は3日連続発生せず、計277人。今月に入り、海外からの流入事例の発生が続いている。1日から15日までに、海外からの入国者で感染が確認されたのは計87人。今月に入って海外からの流入事例が2桁台を記録したのは、12日(13人)に続き2回目だ。◇疾病管理本部を「庁」に格上げ 感染症対策で独自の権限付与へ 政府と与党「共に民主党」、青瓦台(大統領府)は、新型コロナウイルス対策の司令塔となっている疾病管理本部の「疾病管理庁」格上げを確定した。国立保健研究院は保健福祉部でなく、疾病管理庁の所属にする。政府と与党、青瓦台は「保健福祉部所属の疾病管理本部を次官級(をトップとする)外庁である疾病管理庁として新設し、感染症の管理主管機関に指定して独自の権限を付与する」と説明した。◇南北共同宣言から20年 統一相「変わることのない羅針盤」 朝鮮半島の和解と平和の新時代をうたった南北共同宣言から20年を迎え、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は「共同宣言は南北関係における変わりない羅針盤」としながら、「南北関係が方向性を見失いかねない今、6・15(南北共同宣言)の精神をあらためて記憶しなければならない」と強調した。同宣言の20周年を記念した与党主催の行事であいさつした。◇統一部「南北間の合意順守し引き続き努力」  統一部の呂尚基(ヨ・サンギ)報道官は15日の定例会見で、南北共同宣言から20年を迎えた政府の立場を問われ、「南北共同宣言をはじめとする南北間の合意を順守し、朝鮮半島の平和と繁栄のために引き続き努力する」と述べた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体による北朝鮮批判のビラ散布を問題視し、南北共同連絡事務所の撤去と韓国側への武力行使を予告するなど朝鮮半島の緊張が高まっているが、政府は「南北は相互合意を順守しなければならない」とのこれまでの立場を改めて示したものと受け止められる。◇政府 1千億ドル規模の海外大型プロジェクト受注を推進 政府は洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官の主宰で対外経済閣僚会議を開き、政府と公共機関、民間が「チームコリア」となって計1000億ドル(約10兆7000億円)相当の海外大型プロジェクトの受注を目指す内容などを盛り込んだ政策プランを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた海外受注実績を回復し、事態の収束時に主要国が景気浮揚策として拡大するインフラ投資を先取りしようとの趣旨だ。
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