南北共同宣言20周年　韓国政府が記念行事を縮小か

【ソウル聯合ニュース】朝鮮半島の和解と平和の新時代を宣言した南北共同宣言から20年となる15日、韓国政府が同日に予定していた記念行事を一部縮小することが政府関係者への取材で分かった。北朝鮮は近ごろ韓国に対し批判的な姿勢を強めている。

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　この政府関係者は「式次第はまだ流動的ながら、夕食会が取り消されることになりそうだ」と伝えた。

　政府はこの日、ソウル市、京畿道と共に軍事境界線に近い京畿道・坡州の烏頭山統一展望台で午後5時半から記念行事を予定。統一部長官やソウル市長、京畿道知事らが出席する夕食会に続き、記念式典を開催することにしていた。

　ところが北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党委員長）の妹、金与正（キム・ヨジョン）党第1副部長が4日に韓国の北朝鮮脱出住民（脱北者）団体による北朝鮮批判のビラ散布を非難する談話発表して南北関係の断絶を警告して以降、南北関係ににわかに暗雲が立ち込めている。

　こうした状況が南北共同宣言20周年の記念式典にも影響を及ぼしたとみられる。また、韓国の首都圏を中心に新型コロナウイルスの集団感染が相次いでいることも考慮されたようだ。