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韓国 けさのニュース(6月12日)
◇北朝鮮へのビラ散布は「違法」 南北関係の危機に大統領府が活路模索 青瓦台(大統領府)は11日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、北朝鮮に向けてビラなどを散布する行為は関連法に違反し、違法だと規定した。青瓦台がビラ散布に対し厳しく対処する方針を明らかにした背景には、危機にひんした南北対話で活路を見いださなければならないとの切迫感があるとみられ、統一部がビラを飛ばす活動を行っている北朝鮮脱出住民(脱北者)団体を刑事告発したことを巡って野党から批判が持ち上がっているなか、青瓦台が直接告発措置の支持に乗り出したものと受け止められる。◇慰安婦団体前代表側 支援施設所長の死亡巡る野党の疑惑提起に抗議 与党「共に民主党」の尹美香(ユン・ミヒャン)国会議員の議員室は11日、尹氏が理事長を務めた旧日本軍の慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)が運営するソウル市麻浦区の施設「平和のわが家」の所長が死亡した経緯を巡る疑惑に関し、慰安婦被害者の人権のために努力してきた故人をこれ以上侮辱してはならないと主張した。議員室は尹氏のフェイスブックに掲載した文章で、野党議員が所長の死を他殺などとする陰謀説を提起したことについて、解剖の結果、他殺の疑いはないとの結論が出たとしながら「故人と(第一死亡発見者の)議員室秘書官、尹氏の姉妹愛を知らずに出た虚言に過ぎない。3人は家族も同然だ」と強調した。◇サムスン 検察捜査審議委の開催決定に「感謝」 サムスングループ経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(51)の経営権継承を巡る不正容疑に関し起訴が妥当であるかについて検討する、検察外部の専門家による検察捜査審議委員会の開催が決まったことで、サムスン内部では安堵(あんど)と期待の声が出ている。これに先立ち、李氏側は今月2日、李氏の起訴の是非などについて検察外部の判断を仰ぎたいとして、同審議委員会の招集を要請。一般市民による審議委員会で検討した結果、招集に賛成する意見が過半数を上回った。サムスン側の弁護士は11日、国民の意思を捜査手続きに反映する必要があるとした市民委員会の決定に感謝するとし、審査委員会での弁論準備に最善を尽くすとの立場を明らかにした。◇韓国軍専用通信衛星 米宇宙ベンチャーが来月打ち上げへ 宇宙開発ベンチャー・米スペースXが、来月に韓国軍専用の通信衛星「アナシス2号」を打ち上げると、複数の海外メディアが報じた。アナシス2号は同社のロケット「ファルコン9」に搭載され、来月初めに米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定だという。これにより、韓国軍は情報処理速度、電波妨害への対応機能、通信可能距離などが向上した初の軍専用衛星を保有することになる。