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北朝鮮対応での弱腰批判に反論 「望ましくない」=韓国統一部
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の呂尚基(ヨ・サンギ)報道官は10日の定例会見で、北朝鮮が南北間の通信連絡線を遮断したことに対する政府の対応を「弱腰」と批判する声について、「感情的な観点からアプローチすることは望ましくない」と述べた。 また、「(北朝鮮への)ビラ散布は南北が『板門店宣言』によって中断で合意したことに反する行為であることを明確にする」と強調した。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は4日に談話を発表し、韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が金委員長を非難するビラを飛ばしていることに不快感を示した上で、2018年9月の南北首脳会談の際に締結した韓国との軍事合意の破棄に言及した。韓国政府は談話発表から約4時間後、ビラ散布を規制する法案を検討していると明らかにしていた。 呂氏は「北側の問題提起前から実効性のある改善策を検討していた。北側の問題提起後に政府が立場を表明したという前後関係だけで(弱腰だと)指摘することは適切ではない」と述べた。 一方、北朝鮮が9日正午から南北間の通信連絡線を完全に遮断すると表明したことに関しては、同時刻以降は通話を試みなかったと伝えた。韓国政府は9日、南北共同連絡事務所などを通じて通話を試みたが、北朝鮮側は応じなかった。 アフリカ豚コレラ(ASF)の防疫措置として中断した南北軍事境界線がある板門店の見学ツアーの再開計画もひとまず保留となった。呂氏は「南北関係の状況を考慮し、再開時期を再び総合的に検討している」と伝えた。