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韓国 きょうのニュース(6月9日)
◇大統領府 北朝鮮の通信線遮断に困惑 青瓦台(大統領府)は9日、北朝鮮が南北間の通信連絡線を完全に遮断すると表明したことについて、戸惑いながらも意図の分析に注力している。青瓦台は正式な立場を示していないが、国家安保室を中心に背景などを分析し、対応策を議論しているようだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今年に入り、北朝鮮の核問題を巡る米朝対話の促進に向け、新型コロナウイルスの共同防疫など南北協力事業の推進に意欲を示してきたため、失望は大きいとみられる。◇「敵対的」対韓事業 金正恩氏妹・金英哲氏が主導か 北朝鮮が南北間の全ての通信手段の廃棄を宣言したが、このような指示の主体として金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長と金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が取り沙汰される一方、対韓業務を担当する部署のトップであるチャン・グムチョル統一戦線部長は言及されておらず、注目される。朝鮮中央通信は、通信手段の遮断・廃棄について金与正氏と金英哲氏が8日の対韓国事業に関する会議で指示を出したと報じた。両氏が対韓業務を総括し、指揮していることを明らかにしたといえる。◇韓国のコロナ新規感染者38人 2日連続30人台 中央防疫対策本部は、9日午前0時現在の新型コロナウイルスの感染者数は前日午前0時の時点から38人増え、計1万1852人になったと発表した。死者は前日から1人増え、計274人となった。1日当たりの新規感染者数は2日連続で30人台後半を維持しているが、健康用品の販売業者、教会、卓球場などで集団感染が相次ぎ、決して油断できない状況だ。なかでも防疫当局の目が行き届かない小規模な集まりを中心とした感染の連鎖が続いており、首都圏の感染状況が全国規模に拡大するのではないかとの懸念も出ている。◇現代産業開発 債権団にアシアナ航空買収の再検討要請 建設大手のHDC現代産業開発は航空大手、アシアナ航空の買収を原点から再検討することを政府系の韓国産業銀行などアシアナ航空の債権団に求めたと発表した。買収の意向に変わりはないとしながらも、買収にネガティブな影響を与える状況について再協議するため、買収契約の終結期限を延長することを求めた。こうした内容の文書を産業銀行に送ったという。◇文大統領「雇用保険の死角解消を」 文在寅大統領は9日の閣議で、「雇用保険の死角を速やかに解消しなければならない」とし、現在の危機を雇用保険の対象拡大のきっかけにしてほしいと述べた。文大統領は、委任契約や請負契約に基づいて働く個人事業者である特殊雇用職従事者への雇用保険の対象拡大など、現在は雇用保険が適用されない業種を保護する努力を強化するよう指示した。◇ソウルに猛暑注意報 江陵では初の熱帯夜 6月上旬から真夏並みの暑さが続いている。気象庁は9日午前11時、ソウル市東部圏に猛暑注意報を発令した。猛暑注意報は体感気温が33度を上回る日が2日以上続くと予想される場合に出される。今年に入り、ソウルに同注意報が発令されるのは初めて。これに先立ち、南東部・慶尚北道慶山市には35度を上回る日が2日以上続くと予想される場合に出される猛暑警報が発令されたほか、京畿道、江原道、忠清道、全羅北道、慶尚北道、大田市、世宗市、大邱市の各地に猛暑注意報が発令された。江原道・江陵では昨夜の気温が25.7度を記録し、今年初めての熱帯夜となった。