検温を受けてから校舎に入る高校3年生=20日、ソウル(聯合ニュース)
検温を受けてから校舎に入る高校3年生=20日、ソウル(聯合ニュース)
◇高3が登校開始 喜びと不安交錯 新型コロナウイルス感染拡大の影響で新学期の登校が繰り返し延期されてきた韓国で20日、高校3年生の登校が始まった。ソウル工業高校では教師約10人が校門から約10メートル間隔で並び、マスク姿の生徒を出迎えた。5回の延期の末に初登校した高3の生徒らは、大学入試や就職を本格的に準備できるようになったと安堵(あんど)の表情を見せた。一方で病院での感染やソウルの繁華街・梨泰院のクラブでの集団感染が拡大する中、一部の生徒は登校に不安を示した。◇新規コロナ感染者32人 クラブ関連・病院で再び増加 中央防疫対策本部は20日、この日午前0時現在、国内の新型コロナウイルスの感染者数は前日午前0時の時点から32人増え、計1万1110人になったと発表した。梨泰院のクラブで発生した集団感染を巡り、クラブを訪れた仁川市の塾講師による感染拡大が続くほか、サムスンソウル病院でも看護師の感染確認が相次いでいる。新たに感染が確認された32人のうち、24人が国内での市中感染だった。新規感染者数はクラブでの集団感染の影響で10日と11日に30人台となったが、12~15日に20人台に減少。16日からは10人台と落ち着きを見せていたが、再び増加した。◇次期国会議長 当選6回の朴炳錫氏に事実上確定 5月末からの新たな韓国国会の前半の議長(任期2年)に、与党「共に民主党」の朴炳錫(パク・ビョンソク)議員が事実上確定した。議長候補を巡っては、先月の総選挙で同党最多の6回の当選を果たした朴氏と5回当選の金振杓(キム・ジンピョ)議員の一騎打ちになるとみられていたが、金氏は党内の意見を受け入れて立候補しないことを決めた。朴氏は大手紙・中央日報出身で2000年に初当選。12年から2年間、国会副議長を務めた。◇ソウル市内の少女像を破損 20代男の身柄拘束  警察当局によると、20日午前、ソウル市銅雀区の黒石洞にある旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の顔など2カ所を20代の男が石で傷つけた。男は自分を制止しようとした男性に暴力を振るったという。現場にいた別の市民に取り押さえられ、出動した警察が身柄を拘束した。警察は犯行の動機などを調べ、男を器物損壊などの疑いで立件する方針だ。◇慰安婦支援団体の疑惑巡り告発相次ぐ 資金運用関連を一括捜査 会計の不正、相場より高い価格での施設購入といった疑惑を巡り、旧日本軍の慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)と、正義連の前理事長で4月の総選挙に当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏を告発する動きが相次ぐ中、ソウル西部地検がこれらの事件を捜査することになった。検察によると、ソウル中央地検は市民団体などが尹氏と正義連に対し業務上背任などの容疑で捜査を求めた3件の告発事件について、ソウル西部地検の担当とした。検察関係者は「資金運用に関する疑惑はソウル西部地検が一括して捜査する方針だ」とし、「メディアで報じられた市民団体の告発以外に個人が提出した告発状もあるが、内容は大きな違いがない」と説明した。
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