「そうじ力」とは、そうじと心の力が合わさったときに出る力。掃除に心の力が加われば人生が変わる――。
 1月に韓国で翻訳版が出版された「ぞうきん1枚で人生を変える実践そうじ力」「幸せな磁場をつくる力 そうじ力」の著者、舛田光洋さんが14日にソウルで記者懇談会を開いた。

 舛田さんの本は、単にごみを片付けるだけの掃除ではなく、掃除をすることで空間を変え、その変化が再び幸せなエネルギーを作り出すという内容だ。舛田さんは懇談会で、「事業に失敗し家に閉じこもっていたある日、訪ねて来た友人と部屋の掃除を始めた。窓を開けた瞬間に感じた風がさわやかで、トイレの便器を拭くとよく分からない感情がこみ上げてきて涙がこぼれた」と話した。続けて「しばらく泣いたところで、わたしももう一度始められるのではないかという勇気が沸いてきた」と振り返っている。

 舛田さんはその後、友人とともに清掃会社を立ち上げ「そうじ力」を提案した書籍11冊を出版するなど仕事も軌道に乗った。

 掃除だけ上手でも、人生が変わることはないのでは?との質問に対し、舛田さんは「掃除と心が一つにならなければならない。掃除してみると、問題の原因と結果が自然と整理され、集中力も高まり論理的な思考ができるようになる」と話した。その理由を、自分の心と現在の状態を示すのは、まさにその人のプライベート空間だからと説明している。

 舛田さんは「掃除により人が力を得るのは不思議ではないですか?掃除でうつ病が良くなったという読者もいた。掃除は個人だけでなく、企業経営にも役立つ。不必要な部分を捨ててしまうこともできるし、顧客サービスも改善してくれる」と話した。

 現在企業コンサルタントとして活動する舛田さんは、1人で「そうじ力研究」を作り、掃除の道具や技術、洗剤を研究している。今回の訪韓は国内の清掃会社の招きを受けたもので、「掃除アカデミー(仮称)」の設立について協議する予定だ。


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