中国・大連沖で12日早朝に韓国の貨物船ゴールドローズ号が沈没した事件で、行方不明になった船員の捜索が夜を徹して続けられたがまだ見つかっていない。
 海洋警察庁が14日に明らかにしたところによると、中国の海事当局は政府所有船舶や民間船舶など10隻余りを動員し事故海域を中心に行方不明者の捜索作業を続けたが、成果はない。中国は14日には政府船舶3隻と民間船舶60隻、ヘリコプター2機、航空機1機で大掛かりな捜索作業を行う予定とされる。

 ゴールドローズ号は12日午前4時5分ごろ、大連から南東38マイルの海上で中国のコンテナ船金盛号と衝突して沈没した。韓国人7人を含む16人の船員全員の行方が分からなくなっている。

 一方、外交通商部はこの事故に対し、事故発生の経緯と中国側の対応など事実関係を確認した上で対応を決める方針だ。同部の宋旻淳(ソン・ミンスン)長官は13日、「事実関係を確かにしてから後続措置を取ることができる。事実関係をもう少し確認してみなければならない。今は行方不明者の捜索と救助が急務」と述べた。

 中国の当局が事故発生の通報を受けた後、対応する過程で問題があったか、韓国当局に事故発生をなぜただちに知らせなかったなどを把握してから、それに応じ措置を取るというのが外交通商部の立場だ。そのため外交通商部は13日、中国の寧賦魁駐韓大使に対し事故経緯を早く知らせるよう要請する一方、外交通商部の呉甲烈(オ・ガプリョル)在外同胞領事大使を事故収拾作業の進む中国・煙台に派遣した。

 中国側が事故発生を知り13時間以上たってから外交チャンネルで韓国に事故発生事実を知らせ、韓国の海洋警察庁の救助参加提案を拒否した点も問題視されている。しかし、外交通商部では、中国当局の過失が明確ではない状況で、この事故が両国民の感情のもつれや外交摩擦に発展する可能性を警戒しているもようだ。

 ある当局者は、「外交的に問題提起するには、中国当局の過失が立証されなければならない」と話す。これに先立ち、事故の相手側の金盛号が事故後に船員の救助措置を取らなかった疑いや、通報まで時間がかかった経緯なども明らかにすべきとした。


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