記者会見を行う洪副首相(中央)=
記者会見を行う洪副首相(中央)=
◇雇用安定対策に8800億円 第3次補正予算で財源確保=韓国副首相 韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は22日、新型コロナウイルスの感染拡大による危機に対応するため10兆1000億ウォン(約8800億円)規模の雇用安定特別対策をまとめたことを明らかにした。このうち9兆3000億ウォンの財源づくりについては、相当規模の第3次補正予算案を編成する計画だと述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が主宰した非常経済会議の結果に関する記者会見で伝えた。洪氏は「今回の対策規模は2020年度(1~12月)雇用予算(25兆5000億ウォン)の40%水準。19年の年間失業者115万人の2.5倍に相当する286万人の労働者を支援する思い切った投資だ」と説明した。◇新型コロナ感染者の48% 抗体できた後もウイルス検出 新型コロナウイルスに感染後、回復し抗体ができた人のうち約半数は体内にウイルスが残っていることが分かった。疾病管理本部は22日、新型コロナウイルスに感染してから回復し抗体ができた後もウイルスが検出されるかどうかを分析する試験の中間結果を発表した。同本部は感染者25人を対象に分析を進めた結果、全員にウイルスに対抗できる中和抗体が確認された。しかし、このうち12人(48%)は新型コロナウイルス感染の有無を調べる遺伝子検査で陽性と判定された。中央防疫対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は同日の定例会見で「中和抗体ができてもウイルスが完全に除去されず体内に残っている期間が患者によって異なる可能性があると推定している」と説明した。◇米偵察機 3日連続で韓国上空飛行 民間の航空追跡サイト「エアクラフト・スポット」によると、米空軍の偵察機RC135Wが22日、韓国上空を飛行した。同機はミサイル発射前に地上の計測機器が発するシグナルをとらえて弾頭の軌跡などを分析する装備を備えている。米軍は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)に健康上の問題があるとの報道を前後し、偵察機と哨戒機朝鮮半島に相次ぎ出動させた。20日には RC135Wが、21日には偵察機E8Cと哨戒機P3Cが飛行した。これら偵察機と哨戒機の飛行は、既存の計画に沿った通常の任務と考えられる一方で、北朝鮮の特異な動向をつかんで監視するためとの分析もある。◇韓国文化を世界に紹介 国家ブランドUP展示会がソウルで開幕 韓流ブームで高まった世界の関心を韓国の歴史と文化に向けようとする韓国の若者たちを応援し、激励するための「2020国家ブランドUP展示会」が22日、ソウルの地下鉄4号線二村駅と国立中央博物館をつなぐ地下連絡通路(博物館ナドゥルキル)で開幕した。同展示会は、インターネット上などで民間外交を行う韓国の市民団体VANKと国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースが共催。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、規模を縮小して行われる。
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