早ければ2011年から、高速鉄道(KTX)を利用してソウルから浦項まで2時間で行くことができるようになる。建設交通部が8日に明らかにしたもので、政府が最近、全国の鉄道路線の効率的な使用のため、蔚山と浦項を結ぶ東海南部線と京釜高速鉄道2期区間の高速専用線とを連結する計画をまとめた。
 従来の計画では、複線電化工事が進められている東海南部線は、工事が進む京釜高速鉄道2期区間の新慶州駅付近を通るが、高速鉄道とは直接つながらないため、KTXの浦項乗り入れは不可能だった。政府は路線の交差部分や近接する部分ではできるだけ駅をひとつに統合し、乗客の便宜を図るとの方針を定め、東海南部線の複線電化と移設事業区間の路線計画を一部変更した。建設交通部は変更案を基に来年中に設計を完了させ、2011年から2012年にかけて完工させる計画だ。現在営業中の高速鉄道1期区間(ソウル~東大邱間)から新慶州、蔚山を経由し釜山を結ぶ2期区間の完成は2010年を予定している。

 KTXの浦項乗り入れが実現した場合、ソウルからの所要時間は現在5時間10分(セマウル号)から2時間に大幅に短縮される。建設交通部関係者は「浦項は鉄道事情が悪く、急なときは航空機を利用するケースが多かった」とし、KTXの乗り入れにより地域経済の活性化にもつながるとの見通しを示している。


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