モナコで7日に始まった国際水路機関(IHO)総会で、海図集に「東海」を表記する問題は採決が行われない可能性があるという。政府当局者が同日、非公式会見で明らかにした。今のところIHO事務局に、「東海」「日本海」表記問題に関する提案書が提出されていないためだ。
 この当局者は、IHOの議事規則上、加盟国が合意さえすれば議題を「緊急」として上げることもでき、また、採決が後になるとしても加盟国が問題について意見を示すことも予想されるとし、政府はさまざまなシナリオを念頭に置きながら準備していると説明した。

 しかし、ある外交消息筋は、議題を緊急に上げることは前例がないうえに、こうした手続きを明確に定めたIHO議事規則もないため、この問題に関する提案書が総会で急に議題に上がり採決がとられる可能性は低いとの見方を示している。

 総会開幕前、韓日両国は表記問題についてそれぞれの方針を打診し合ったが、進展はなかったようだ。東海を単独表記したり併記したりするには、IHOに提案書を提出し、採決に参加した国から半数以上の賛成票を得なければならない。しかし、韓国政府は得票確保の可能性は低いとみて、提案書を提出しない方針を固めたとされる。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0