2018年9月の南北首脳会談で平壌共同宣言の合意書に署名後、握手を交わす文大統領(左)と金委員長=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2018年9月の南北首脳会談で平壌共同宣言の合意書に署名後、握手を交わす文大統領(左)と金委員長=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は5日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が新型コロナウイルスなどに関して親書をやり取りしたと明らかにしたが、北朝鮮メディアは6日午前7時現在、関連するニュースを報じていない。 親書の交換は今年に入って初めてとなる上、南北関係が膠着(こうちゃく)状態にある中で行われたことから注目を集めた。 特に、金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長が朝鮮中央通信を通じて青瓦台を激しく非難する内容の談話を発表した翌日、金委員長の方から先に親書を送ってきたことを巡り、さまざまな見方が出ている。 北朝鮮内部では両首脳の親書交換が報じられていないことから、戦略的にあいまいな対韓国政策を取っているものとみられる。小康状態が続いている南北関係が今後の情勢の変化によってさらに悪化したり急激に好転したりする可能性があるという余地を残しているものと分析される。 北朝鮮は、2018年の平昌冬季五輪開幕式に参加するため訪韓した与正氏が文大統領に正恩氏の親書を伝達したことをはじめ、南北対話が進展したこの年にやり取りした親書については内外に公開したが、昨年ベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が決裂して以降は報道しない方針に変わった。
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