中国・丹東と北朝鮮・新義州間を走る列車(資料写真)=(聯合ニュース)
中国・丹東と北朝鮮・新義州間を走る列車(資料写真)=(聯合ニュース)
【瀋陽聯合ニュース】北朝鮮が、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの流入を防ぐため、中朝間の旅客列車の運行停止を決めた。  中国国有の鉄道会社、中国鉄路北京局の微博(ウェイボ、中国版ツイッター)によると、北朝鮮の鉄道省は31日から、平壌と中国遼寧省の丹東、満浦と中国吉林省の集安を結ぶ旅客列車の運行を一時停止すると中国側に通知した。平壌と北京を結ぶ旅客列車は30日から運行停止に入った。 中朝間の航空便も運航停止となっている。 在北朝鮮ロシア大使館は24日に交流サイトのフェイスブックで、北朝鮮外務省から23日に、中国国際航空が北京と平壌を結ぶ便を2月10日まで運休するとの通知を受けたとし、「中国から北朝鮮への入国が全面的に禁じられた」と伝えた。 米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は英国外務省の北朝鮮旅行注意報を引用し、「北朝鮮が31日から、北朝鮮と中国を結ぶ全ての航空・列車の路線を暫定的に停止する」と報じた。 北朝鮮は外国人を対象にした団体ツアーの運営はもちろん、外国人へのビザ(査証)発給も停止し、入国できないようにしている。すでに入国した外国人については1カ月間の隔離措置を取っている。 中国では新型コロナウイルスの感染者が1万人に迫り、死亡者が200人を超えた。中朝貿易の拠点で北朝鮮と国境を接する丹東では26~28日に計5人の感染者が出るなどし、ウイルスが北朝鮮に広がる懸念が強まっている。
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