昨年6月、原告側支援者が初の弁論準備手続きに先立ち記者会見を開き、金委員長らに賠償を求めた=(聯合ニュース)
昨年6月、原告側支援者が初の弁論準備手続きに先立ち記者会見を開き、金委員長らに賠償を求めた=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争時に北朝鮮軍に捕虜として捕らえられ、労働を強いられたとして、脱北した元韓国軍兵士2人が北朝鮮の政権と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、第1回口頭弁論が21日にソウル中央地裁で開かれた。被告側の代理人は誰も出廷しなかった。 80代の原告の男性は終了後、「国から補償も受けたし、いくらかの金銭を得るために訴訟をしているわけではない」とし、「事実認定と名誉回復を望んでいる」と強調した。 この男性ら原告2人は、朝鮮戦争に参戦して北朝鮮軍の捕虜となり、休戦後も韓国に送還されず1953~56年の約3年にわたり労働を強いられたとして、2016年10月に提訴。それぞれ、精神的、財産的損害の一部である2200万ウォン(約210万円)の賠償を北朝鮮と金委員長に求めている。 原告側は、勝訴すれば朝鮮中央テレビの著作権料など韓国国内にある北朝鮮資産に対する強制執行手続きを踏み、賠償金を回収する計画だという。
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