ソウル東部地検は23日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に近いとされる柳在洙(ユ・ジェス)元釜山市経済副市長に対する監察打ち切り疑惑に絡み、職権乱用などの容疑で当時青瓦台(大統領府)の民情首席秘書官だったチョ氏の逮捕状を請求した。
柳氏は、文大統領の盟友である故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の在任当時、盧氏の随行秘書などを務めた人物。金融委員会に在職していた際、業者から賄賂などを受け取る見返りに便宜を図っていたとして、今月13日に起訴された。
検察は、2017年に青瓦台民情首席室が金融委の金融政策局長だった柳氏に対する特別監察を行いながら、明確な理由なしに監察を打ち切ったとみて、チョ氏を16日と18日に呼んで事情聴取していた。
逮捕状には、チョ氏が柳氏の不正の内容を把握していたにもかかわらず捜査機関に伝えず監察を中止したこと、柳氏の辞表提出で問題の幕引きを図り金融委の監察・懲戒権限を妨害したことを職権乱用の犯罪事実として記載したようだ。
監察打ち切り決定を「犯罪」と見なす検察に対し、チョ氏側は監察中止を決めたことは認めながらも、これに関する「法的責任はない」との立場とされ、審査では激しい攻防が予想される。
検察は、柳氏と親交があった与党側の関係者がチョ氏に監察の打ち切りを働き掛けた疑いもつかんでいるとされる。
チョ氏に対する逮捕状が発付されれば、検察は打ち切りを働き掛けた疑いのある与党や青瓦台の要人を相手に捜査を拡大させるとみられる。
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