入国拒否は大連をはじめ、威海、青島、丹東など、仁川港から国際旅客船が就航している10都市で共通して起きている。2月以降だけでも入国拒否者は約50人に上ると推定されている。10時間以上の船旅を経て到着したものの入国拒否により上陸できなかった場合には、そのまままた10時間以上かけて帰国することになる。国際旅客船業界によると、中国側からの正式な通知はないが、これは脱北者の入国を未然に防ぐための措置だとされる。
脱北者定着支援施設の「ハナ院」が京畿道にあることから、脱北者に付与される住民登録番号は、京畿道の出身者と同様に男性が「125」から、女性が「225」から始まる。ただこの番号は脱北者だけでなく、一般人にも割り当てられているため、中国による入国拒否は脱北者と関係のない人にまで影響が出ている。
中国側は「脱北者が中国にいる家族と親戚を韓国に連れて行くため、違法行為をすることが少なくない」とし、北朝鮮との関係を考えて脱北者の入国を阻止しているとされる。このため、国際旅客船で中国に入国する際は、船内で簡単に発給できたビザに期待するよりも、事前に中国大使館でビザを取らなければならなくなった。
行政自治部の住民登録番号担当者は、脱北者の住民登録番号が特定されていることから発生する問題が多くなったため、実際の居住地から住民登録を行えるよう関係官庁との協議を終えていると説明している。
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