ごみの埋立地から生態公園に生まれ変わったソウル・蘭芝島のワールドカップ公園は「自然の宝庫」となっている。ソウル市ワールドカップ公園管理事務所が昨年6月から今年2月にかけワールドカップ公園の生態系をモニタリングした結果、244科861種の生物が生息していることが分かった。ワールドカップ公園はごみ埋立地に植林し、2002年5月に環境生態公園としてオープンした。市は2003年から毎年公園の生態系モニタリングを実施している。
 モニタリングの結果、動物は147科410種が生息していることが分かった。天然記念物のチョウゲンボウのほか、タガメ、クサガメなど絶滅の危機にひんしている野生動物6種、アカゲラ、カワセミなど市が指定する保護野生動物9種の生息も確認された。タガメは江華島や済州道など一部地域にだけ生息する水生昆虫で、人工増殖の必要性が最も高い種とされる。ごみ埋立地になる前に蘭芝島に多数生息していたクサガメは、現在は市の生態景観保全地域でしか見ることができず、ワールドカップ公園では初めて発見された。また、自然生態系を乱していたアカミミガメやウシガエルは減少したのに対し、家庭で飼われ捨てられたとみられる外来は虫類のグリーンイグアナが新たに発見された。

 今回調査された植物は451種で、2005年の485種から減少した。市はワールドカップ公園の生態系保存に向け、小規模な生物生息空間の造成や外来動物・植物管理、法的保護動物の生息環境改善、珍種の野生動物の人工増殖などを進める方針だ。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0