北朝鮮メディアは10月23日、金委員長が金剛山観光地区を視察したと報じた=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮メディアは10月23日、金委員長が金剛山観光地区を視察したと報じた=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対韓国宣伝メディアがここ数日、東部の金剛山観光地区にある韓国側の施設を撤去して新たな観光地を造成することは北朝鮮の「確固たる意志」と相次ぎ主張している。金剛山観光は南北の経済協力事業だが、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は先月下旬、韓国側施設の撤去と近代的な施設の建設を指示した。

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 対韓国宣伝用ウェブサイトの「わが民族同士」は27日、「金剛山観光地区に不格好に居座って名山の景観を損なっていた南側施設を跡形なく取り除き、ここを世界中がうらやむ人民の文化休養地、われわれ式の現代的な国際観光文化地区に変えようとすることは、われわれの確固たる意志」と強調した。

 海外広報用週刊紙「統一新報」も25日、韓国側施設が名勝の自然景観を損ねているとしながら、「南側施設を取り除き、朝鮮式の建築術で現代的な文化観光地を見栄え良く建設しようというのが共和国の意図」と述べた。対韓国宣伝メディア「朝鮮の今日」は24日、韓国側施設の撤去には言及しなかったものの、金剛山観光地区を新たにつくり変えることが北朝鮮の揺るぎない意志とした。

 金委員長の指示を受け、北朝鮮は韓国に対し施設撤去問題を書面で議論するよう求めている。韓国の直接対話の提案には応じず、今月11日には一方的な撤去もあり得ると通告した。対韓国宣伝メディアの主張は北朝鮮のこうした姿勢に変わりがないことを示しているといえる。


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