6カ国協議合意に基づく初期措置が期限を過ぎても履行されないなか、政府が対北朝鮮重油支援に向け精油会社と締結した傭船契約が20日で満了する。統一部当局者が明らかにした。
 政府は重油5万トンの輸送に向け、3月7日に調達庁を通じGSカルテックスと傭船契約を締結していた。これまでの損失は滞船料や傭船料が25億ウォン、重油保管料が11億ウォンなど、合わせて36億ウォンに達するとみられる。当局者は、日付が変わるまでに北朝鮮の核をめぐる状況が急変すれば契約の延長も不可能ではないが、現状ではそうした可能性も低いと話している。

 韓国政府は、北朝鮮が6カ国協議合意に基づき寧辺核施設閉鎖などの初期措置を履行すれば、見返りとして協議参加国が提供する重油5万トン支援をすべて負担することで合意していた。このため2月末には重油支援にかかる219億ウォンを南北協力基金の予備費から支出することを決定し、精油会社との契約など手続きを進めてきた。

 政府当局者は、履行期限の4月14日に重油支援を実施できるよう準備してきたが、予想外のバンコ・デルタ・アジア(BDA)問題で初期措置が履行されず、コストが膨らんだと説明する。今後は6カ国協議の進展状況を注視しつつ、新しい契約の締結時期を決める方針だ。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0