韓国と北朝鮮は18日から4日間、北朝鮮・平壌で第13回南北経済協力推進委員会を開き、北朝鮮に対するコメ借款や京義線列車の試運転、軽工業・地下資源開発協力事業などについて話し合う。政府は北朝鮮に6カ国協議合意の迅速な履行を求める方針で、委員会開催期間中に朝鮮半島情勢がさらに悪化することがない限り、北朝鮮が要求したコメ借款40万トンの提供に合意する方向とされる。
 統一部の李在禎(イ・ジェジョン)長官は17日に記者と会った席で、会議の見通しについて「朝鮮半島平和定着という目標に向かい進む。協議が成功するものと期待している」と述べた。李長官が「成功」の見通しを示していること、コメ借款合意がなければ別の議題でも北朝鮮からの手ごたえが期待できない状況に照らし合わせると、韓国が食糧借款に合意する可能性が高いとみられている。ただ政府は、協議期間中にバンコ・デルタ・アジア(BDA)問題に対する北朝鮮の反応や、6カ国協議合意の初期措置履行状況などをめぐり状況悪化要因が発生する可能性も考慮しており、コメ借款問題を慎重に扱う方針だ。朝鮮半島情勢がさらに悪化する要因が発生する場合、コメ借款議論を次の機会に持ち越すか、合意しても履行は先送りにする方策なども話し合われているようだ。

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 また、協力推進委員会の報道官を務める統一部の金仲台(キム・ジュンテ)南北経済協力本部長は、委員会が予定通り18~21日に開催されるとした後、北朝鮮に6カ国協議合意の迅速な履行を求める方針を明らかにした。韓国が北朝鮮に示す具体的な立場については明らかにしていない。

 政府はこのほか、第20回南北閣僚級会談で上半期中に行うことで合意した京義線列車の試運転日程問題、軽工業・地下資源開発合意の履行策、開城工業団地事業の活性化に向けた通行・通関の簡素化と通信問題を話し合うとしている。漢江河口の共同利用、臨津江水害防止対策、南北商社仲裁委員会の稼動問題なども扱われる見通しだ。


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