金大中(キム・デジュン)前大統領は15日、北朝鮮体制は望むと望まざるとにかかわらず、中国やベトナムのような変化を遂げているとの考えを示し、現在のところは速度は遅いものの、冷厳とした変化の動きだと説明した。
 仏夕刊紙「ルモンド」とのインタビューで述べたもので、15日・16日付けで報じられた。金前大統領は「北朝鮮に対する国際社会の敵対感が和らげば北朝鮮の変化は速くなると確信している。そうでなければ変化は狭い幅の動きに終わる」と述べ、対話を通じた接触と交流機会の拡大こそが、信頼の雰囲気を生み開放を促すと主張した。また、他地域同様、北朝鮮でも民主主義を外部から強要することはできないと強調した。

 核問題については、軍事力の動員や経済懲戒措置では解決は難しいとし、対話にのみ唯一選択の可能性があると述べた。中東やアフガニスタンで泥沼にはまったブッシュ政権は行き詰まっていると指摘し、「北朝鮮の核開発を防ぐことを政策目標にしているのであれば、対北朝鮮政策にも失敗している」と主張した。米国と国際社会が北朝鮮政権に対し安全保障を十分に行えば、北朝鮮はプルトニウム生産を中断し核兵器を放棄するはずだとの見解を示した。

ルモンド紙はインタビュー記事とともに自社特派員の平壌取材記事を掲載し、6カ国協議合意危険が経過したことについて北朝鮮外務省官吏の言葉を引用し、北朝鮮は米国側との合意に対し依然として楽観していると伝えた。


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