拉北者家族の会の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表は10日、日本の特定失踪者問題調査会が北朝鮮に向けて風船を飛ばし、日本人拉致被害者解決に関する情報提供などを呼びかけるビラをまく「バルーンプロジェクト」を計画しているとし、会談中に風船を飛ばせないよう実力阻止すると明らかにした。崔代表は、会談では韓国と北朝鮮が脱北者・韓国軍捕虜問題の解決に向け実質的なきっかけを作るとみられるが、こうした敏感な時期に風船を飛ばすのは問題解決の妨げになると指摘する。北朝鮮と日本が拉致被害者問題で対立している状況下での日本団体のデモ行為は、南北間の脱北者問題解決には役立たないとの見方だ。
特定失踪者問題調査会の代表は同日韓国に入国したと伝えられたものの、風船を飛ばす正確な場所などは公開していない。これを阻止するため、拉北者家族18人が現在、南北軍事境界線に接する江原道・鉄原に向かっているという。
Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0