環境部が6日に公開した気候の変化による朝鮮半島への影響に関する資料によると、現在の地球温暖化が続いた場合、2020年の気温は2000年に比べ平均1.2度上昇し、降水量は11%増加すると予想される。気温はさらに2050年に3.0度、2080年には5.0度、それぞれ上昇する見込みだ。
温暖化に伴い樹木は適温を求め北に移動することになるが、樹木の移動速度は温暖化の速度より遅く、やがて気候帯の移動についていけなくなるという。稲の収穫量は2081~2090年には全国平均で14.9%減少し、特に南西海岸地帯は20.1%減少するとみられる。
気象異変で台風などの頻度も高くなっている。1960年代には毎年平均1000億ウォン台だった経済被害は、1990年台には6000億ウォン台、2000年以降は2兆7000億ウォン台を記録している。錦江流域の洪水被害額は1970~2000年を基準とすると、2011~2040年には最高で169.1%、2051~2080年には最高で291.5%の増加が予想される。
酷暑による死亡者数は、1994年~2003年の10年間で2127人を数えた。同期間の気象災害による死亡者の2倍に近い。ソウル市の場合、酷暑による死亡者増加数は2032年に50人水準、2033年は322人、2046年は477人、2051年には640人と、最高で12倍を超える予想だ。
海水面は年間平均で最高0.6センチメートル上昇し、2100年には最高で59センチメートル高くなり、既存の沿岸地域の大部分が浸水するとみられる。釜山市沿岸は昨年までの34年間で7.8センチメートル上昇したほか、済州道沿岸は43年間で21.9センチメートル高くなっている。
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