李姫鎬さんの祭壇そばに置かれた金正恩委員長の名前が入った花輪=(聯合ニュース)
李姫鎬さんの祭壇そばに置かれた金正恩委員長の名前が入った花輪=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の故金大中(キム・デジュン)元大統領の妻で今月10日に死去した李姫鎬(イ・ヒホ)さんの遺族が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)宛てに手紙を書き、李さんに弔辞と花輪を贈ってくれたことに対する感謝の意を伝えた。韓国民間団体の民族和解協力汎国民協議会(民和協)が19日、明らかにした。 手紙は民和協から統一部に伝達された。北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所で北朝鮮側に渡される予定だ。 遺族は手紙で「金正恩国務委員長の厚意に感謝する」とし、李さんは最期まで「民族の和解と協力、平和と統一を願っていた」と強調した。その上で「故人の遺志に従い、南北が手を取り合い平和と繁栄、そして統一の道へ共にまい進していくことを希望する」と伝えた。 金委員長は李さんの死去を受け、12日に妹の金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部第1副部長を南北軍事境界線のある板門店に派遣して弔辞と花輪を贈った。韓国からは青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)らが受け取りに出向いた。花輪については特殊処理を施して半永久的に保存することを検討中とされる。 李さんは2000年の南北首脳会談の際、金大中氏に同行し平壌を訪問。11年12月に北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去した際は弔問のため訪朝し、金正恩委員長と面会した。15年8月にも金委員長の招きで北朝鮮を訪れた。
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