キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
この当局者は、記者団に対し「金英哲が現れたというファクト(事実)に注目しなければならない」と述べ、金英哲氏が党副委員長の職を維持しているとみるかとの質問に「そうだ」と答えた。
金英哲氏は対米・対韓業務を担当する統一戦線部長を兼任していたが、4月に開催された党中央委員会総会で同職はチャン・グムチョル氏に交代した。しかし、続けて開かれた最高人民会議(国会に相当)では国務委員会委員に選ばれており、北朝鮮メディアで金英哲氏の党副委員長のポストに変動があったとの言及も出ていない。
51日間にわたり公の場に姿を見せなかった金英哲氏は、2日に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と共に軍人家族の芸術コンクール入賞者による公演を鑑賞したのに続き、3日には大規模なマスゲーム・芸術公演「人民の国」の開幕公演にも同席し、身辺に異変があったとする粛清説を払拭(ふっしょく)した。
両公演のニュースを報じた北朝鮮メディアも、出席者として金英哲氏の名前をほかの党副委員長と一緒に伝えた。
一方で統一部の当局者は、最高人民会議以降姿が見えなかった金正恩氏の妹、金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部第1副部長が「人民の国」開幕公演で金正恩・李雪主(リ・ソルジュ)夫妻の横に座っていたことについて「席の並びや名前の順序と、実際に当事者がどのような状態かは一概に結び付けられない」と述べるにとどめた。
また、北朝鮮高官の動静について「慎重に関連する事実を評価していかなければならない」とし、引き続き状況を注視すると説明した。
金英哲氏や金与正氏のほか金赫哲(キム・ヒョクチョル)国務委員会対米特別代表など、物別れに終わった2月末の米朝首脳会談を主導した北朝鮮高官が公の場に姿を見せていなかったことから、粛清説が相次いで提起された。
だが、金赫哲氏も「復帰説」とこれに反する観測が同時に出るなど、さまざまな見方が出ている。
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