浦項工科大学生命科学科のキム・ギョンテ教授とキム・テドン博士を中心とする研究チームは2日、睡眠と昼夜のリズムを調節するメラトニン合成酵素「アリールアルキルアミンN-アセチルトランスフェラーゼ」(AANAT)の発現メカニズムを究明したと明らかにした。メラトニンが睡眠調節やうつ病、不眠症に大きな影響を与えることはよく知られているが、メラトニンが主として夜に合成・分泌されるという分子的メカニズムが究明されたのは今回が初めて。
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キム教授によると、昼夜や季節の光変化を感知する脳の松果体が夜になると「hnRNP Q」というタンパク質がAANAT酵素増加のスイッチの役割を果たし、メラトニンを合成するという。松果体を「夜」の状態に置きhnRNP Qの量を人為的に低くするとAANAT酵素の生成とメラトニンの合成が明らかに減少することを発見し、AANAT酵素の合成がメラトニン増加を誘導するメカニズムを証明したと説明した。
研究結果は、発生学や分子生物学分野で権威の高い学術誌「ジーンズ・アンド・ディベロップメント」に掲載された。今後、睡眠調節機能性物質やうつ病治療新薬の開発などに活力を与えるものと期待される。
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