北朝鮮メディアが公開した火力攻撃訓練の様子=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)
北朝鮮メディアが公開した火力攻撃訓練の様子=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は5日、朝鮮半島が平和局面に入ってから初めて、ミサイルが含まれるとみられる「火力攻撃訓練」の様子を大々的に公開した。 朝鮮中央通信などメディアはこの日、4日に実施した火力攻撃訓練の写真20枚以上を公開した。とりわけ、ロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に酷似した飛翔体が移動式発射台から炎と共に打ち上がる様子をさまざまな角度から公開した。 北朝鮮は同飛翔体を「戦術誘導兵器」と説明したが、軍事専門家たちは「北朝鮮版のイスカンデル」と分析する。 韓国国防部は「ミサイル」とは断定せず、「新型の戦術誘導兵器を含め、240、300ミリの放射砲(ロケット砲)が多数含まれている」と発表するのにとどまった。 しかし、北朝鮮が飛翔体の発射場面を公開したこと自体が、韓国や米国に対するメッセージと受け止められる。 北朝鮮は2017年11月29日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」発射以来、約1年5カ月間、兵器訓練の様子などを公開していない。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が非核化方針を示してから、南北対話、米朝交渉が進むなど朝鮮半島情勢が平和局面に急転換し、軍事的威嚇も中止された。 こうした中で、今回の発射場面を公開したのは、朝鮮半島情勢が過去のような緊張局面に戻り得ると「警告」するとともに、米国の譲歩を引き出すために圧力をかける意図があるとみられる。
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