黄砂の発生頻度と濃度が高まっている。今年に入り3月末までにソウル地域で黄砂が観測された日数は5日を数えた。黄砂の発生頻度が多い4月が含まれていないことを考えると、今年は昨年1年間の黄砂観測日数の11日を上回ることが予想される。
 黄砂発生が増えているのは、黄砂の発生源となる中国内陸部の森林破壊と砂漠化が続いていることや、これらの地域で高温乾燥状態が数年にわたり続いていることなどが背景だ。黄砂発生源もこれまで知られていた内蒙古や黄河中流の高原地域などから、中国北部にも拡大している。

 全国の春季の黄砂観測日数は平年だと3.6日となる。過去の観測日数を見ると、1986年と1987年がそれぞれ1日だけだったが、1995年には21日、2001年には31日を記録している。

 黄砂が発生する東アジア上空に飛来する粒子状物質の規模は100万トンに達するとみられ、このうち朝鮮半島には4万6000~8万6000トンが飛来すると推測される。最近は中国の産業化が進んだことで、黄砂には鉛やカドミウムなど重金属の濃度も高まっている。気象庁関係者は「黄砂が発生した場合、子どもや高齢者は外出を控え、帰宅後はすぐに手を洗うなど健康管理が必要だ」と話している。

 気象庁によると1日午前10時現在、ソウル、仁川、京畿道、江原道、大田、忠清南道、忠清北道、大邱、慶尚北道、釜山、蔚山、慶尚南道など、全国的に黄砂警報が発令されている。このほかの地域でも黄砂注意報が出されている。ソウルに黄砂警報が発令されたのは2002年以来4回目となる。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0