緊急会見を行う金宗フン(キム・ジョンフン)首席代表=31日、ソウル(聯合)
緊急会見を行う金宗フン(キム・ジョンフン)首席代表=31日、ソウル(聯合)
韓国と米国は自由貿易協定(FTA)妥決に向け夜を徹して大詰めの交渉を行ったが、牛肉や自動車など中核争点に対する意見の溝を埋めることができず、交渉期限を48時間延長することを決定した。両国は4月2日午前1時まで、争点懸案に関する交渉を続行する。
 金宗フン(キム・ジョンフン)韓国側首席代表は31日朝、緊急会見を行い「双方は追加論議が必要だとの共通認識により、議会などと緊密に協議した上で、当初予定していた交渉期限を31日午前1時から48時間延長し追加交渉を行うことを決めた」と発表した。前日の交渉では深度と残り争点に対する立場の違い、当初の予定期限を超えて追加交渉を行う場合は歩み寄りの可能性があるのかなどについて論議したと説明した。

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 当初、韓米両国が設定していたFTA期限は韓国時間31日午前1時、議会通達予定期限が31日午前7時だった。金首席代表は、4月2日午前1時までに残り争点の妥決に達した場合、韓国時間2日午前6時に米国側議会に交渉議事を通達する計画だと説明した。

 青瓦台(大統領府)の尹勝容(ユン・スンヨン)報道官は、現在は各者の立場でこれだけは譲歩できないという戦線を明確にした上で対立している状況だと伝えた。

 通商交渉本部の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)本部長と米通商代表部(USTR)のバティア次席代表が率いる両国交渉団は、前日までの交渉で、牛肉などセンシティブ農産物、自動車、繊維、金融を除き、医薬品、放送・通信などのサービス、投資、貿易救済などの分野でおおむね意見の一致をみている。政府高官関係者は、両国が交渉期限延長を決めたのは、妥決の意志が強いということを意味し、現段階では決裂よりも妥決の可能性が高いとの見方を示した。


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