朝鮮労働党機関紙、労働新聞は金委員長が5日未明、平壌に到着したと報じた=(労働新聞=聯合ニュース)
朝鮮労働党機関紙、労働新聞は金委員長が5日未明、平壌に到着したと報じた=(労働新聞=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ベトナム・ハノイで先月27~28日に開かれた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わってから5日が過ぎたが、北朝鮮メディアは米国に対する非難を自制し、対話ムードを維持している。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が5日未明、平壌に到着しており、まだ今後の政策方向や対応について具体的なロードマップ(行程表)をまとめていないためとみられる。

 北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相と崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官がベトナム現地で深夜に記者会見を開き、トランプ米大統領とポンペオ国務長官の発言に対応したが、金委員長と北朝鮮指導者が今後の方向などを熟慮していることをうかがわせる。

 北朝鮮メディアはこれまで米朝会談の決裂については言及せず、金委員長が平壌に到着したことを淡々と報道した。金委員長がベトナムへ出発したことを迅速に報道するなど、期待を高めていた北朝鮮指導部としては内部の衝撃を最小限に抑えようとしているもようだ。

 10日に実施される最高人民会議の代議員選挙などに合わせ、金委員長の指導力を強調し、内部結束に注力するとみられる。


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