キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
金委員長は23日午後4時半ごろ、平壌駅を出発した。今のところ、ベトナム北部のランソン省ドンダン駅までの約4500キロを60時間以上かけて移動するとみられる。
ベトナムの消息筋によると、金委員長は会談後の3月1日、ハノイを出発する見通しだ。帰還の際も列車を利用する場合、平壌を出発してから戻るまで10日かかることになる。故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記も訪れた中国の地方などを訪問する場合は10日間を超えるとみられる。
金総書記は2006年1月10~18日、武漢や広州、珠海の産業施設などを視察し、中国の指導部と会談した。金主席も1958年、ベトナムを初めて訪問した際、武漢や広州などを訪れた後にハノイに向かい、帰還時は杭州や上海、武漢を訪れ、毛沢東国家主席と会談していた。
北朝鮮は伝統性や継承を重視しており、金委員長も金主席と金総書記が訪れた場所を視察する可能性がある。
金委員長はこれまで中国を4回訪問したが、視察は北京やその周辺地域にとどまっている。金委員長は非核化を通じた経済成長を目指す野心に満ちているとされ、中国の発展ぶりを確認できる今回の機会を逃さないとの見方もある。
北京で習近平国家主席と会談する可能性も排除できない。
◇内部に向け自信アピール
金委員長のこうした長期外出は体制の安定や身辺の安全に問題がないという自信をアピールすることでもある。北朝鮮住民を対象とする朝鮮中央テレビや朝鮮労働党機関紙、労働新聞が、金委員長が平壌を出発したことを翌日午前に公開した背景にはこうした自信がある。
北朝鮮の最高指導者は他国の首脳に比べて外国訪問が少ないが、金主席と金総書記もロシアや中国訪問時に長期間、北朝鮮から離れたケースがある。金総書記は2011年7月26日から列車でロシアの極東地域を横断してモスクワを訪問、23日間北朝鮮から離れていた。
北朝鮮の元高官らは、北朝鮮は1人支配体制だが、それなりの国政運営システムを構築している上、金正恩体制に入ってからは軍が党の統制下に置かれるなど、正常な国家統治システムの整備を終え、最高指導者の空白を懸念する程度ではないと指摘する。
金委員長が搭乗した特別列車は通信システムなども備えており、平壌と常時連絡を取れる体制を維持するとみられる。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0