康氏はこの日午前8時すぎに黒いスーツ姿で同院の葬儀場に到着すると、チョウの形をした紙に「私たちの心と歴史の中にずっと残ってください」と追悼の言葉を書き、壁に貼った。その後、祭壇の前で30秒ほど黙とうをささげた。
弔問を終えた康氏は、慰安婦被害者を支援する韓国市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」の尹美香(ユン・ミヒャン)代表と言葉を交わした。「凄絶に闘っておられたが、残念だ。最期まで私たちのことを気にかけていた」という尹氏の言葉に、康氏は「申し訳ない」と短く答えた。
葬儀場を出た康氏は、慰安婦問題を巡る韓日合意に基づき設立された「和解・癒やし財団」に日本政府が拠出した10億円の扱いを尋ねる報道陣の質問に何も答えなかった。韓国政府は昨年11月に同財団の解散方針を発表し、解散に向けた手続きを進めている。
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