金さんはがん闘病のため、ソウル市内の延世大セブランス病院に入院していた。正義連は29日、尹美香(ユン・ミヒャン)代表が前日午前に金さんの危篤の知らせを受け病院に駆けつけ、金さんの最期を看取ったと伝えた。
尹氏は聯合ニュースの取材に、金さんの気力が衰えており、何を話しているかよく分からなかったとしながら、「唯一聞き取れた言葉は『日本に対する怒り』という一言だった」と話した。ただ、「最期の瞬間には平穏に旅立たれた」と伝えた。
正義連は29日午前に同病院内の葬儀場に祭壇を設け、11時から弔問を受け付ける予定だ。
同団体は「金福童ハルモニ(おばあさん)の活動は(旧)日本軍の『慰安婦』問題に対する国際社会の関心を高め、戦時の性暴力被害の再発防止に向けた努力へと国際世論を導いた」とし、「戦時の性暴力被害者の国を超えた連帯は、この世を平和にし、戦時の性暴力被害の再発を防ぐ上で新たな希望になっている」と評した。
28日午前にも1人の被害者が死去している。金さんの死去により、韓国政府が認定した慰安婦被害者240人のうち、存命者は23人に減った。
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