記者会見する康京和長官=16日、ソウル(聯合ニュース)
記者会見する康京和長官=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は16日、同部庁舎で開かれた国内メディア向けの年頭会見で、韓日間の懸案について「賢明な解決策を模索していく」とし、「外相会談などさまざまな外交的コミュニケーションの機会を通じて両国関係を未来志向的に進展させていきたい」との考えを示した。

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 2回目の朝米(米朝)首脳会談と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のソウル訪問については、実現すれば非核化と南北関係、恒久的な平和定着において大きな前進になると強調。「2019年は完全な非核化と恒久的な平和定着のための道のりがさらに本格化する年にならなければならない。このためにあらゆる外交力を集中していく」と述べた。

 康長官は朝米首脳会談の開催については、双方の固い意志を確認し、朝米間の接触が続く中で期待感が高まっているとして、朝米交渉が早期に再開されるとの見通しを示した。また、韓米間で前例のない緊密なコミュニケーションが行われているとして、朝米交渉が行われる場合、韓米が話し合った非核化戦略に基づいて本格的な非核化の議論が進むことを期待すると述べた。

 朝鮮半島を取り巻く4大国(米国・中国・日本・ロシア)との外交に関しては、米国と協力するとともに今年実現が期待されている中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領の訪韓を通じて中国・ロシアとの関係も強化していくとした。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)、インドとの共同繁栄を実現するための努力を続け、極東シベリア、中央アジア地域との協力を強化するなど、新南方・新北方政策も着実に推進していくと述べた。

 このほか国民の生活と健康に直結する懸案についても特に力を入れるとし、粒子状物質(PM)の低減策を講じるため、関連官庁とともに中国との協議も強化していくと強調した。


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