昨年ソウル市江南区に流入した純人口規模が人口移動統計を開始した1995年以来最大を記録した。また、昨年は国民100人に19人が邑・面・洞を越え住居地を変更した。統計庁は20日、こうした内容を盛り込んだ2006年人口移動統計を発表した。
 昨年邑・面・洞を超えて移動した人口は934万2000人で、前年から54万7000人(6.2%)増加した。住民登録人口に対する移動人口比率を示す総移動率は前年比1.0ポイント上昇し19.1%となった。統計庁は、昨年は国内総生産(GDP)増加率が前年よりやや拡大し、不動産賃貸業などが好調だったためと説明した。

 移動人口のなかでは同市内での移動が68.5%(639万5000人)を占めた。移動人口を年齢別でみると、25~29歳が32.1%で最も多く、30~34歳が28.3%、0~4歳が25.2%、20~24歳が22.0%、35~39歳が21.5%などと続いた。20代は学業・就職、結婚などで、30代は就職・住宅事情などでそれぞれ移動が多く、4歳以下の子どもは両親とともに移動するため移動率が高い。移動理由は「職業のため」が57%と過半数を占めたほか、「住宅のため」が21%などとなった。

 一方、全国234の市・郡・区のうち、73か所が転入超過(純人口流入)、159か所が転出超過(純人口流出)となった。転入超過上位は京畿道竜仁市、同坡州市、大田市儒城区、京畿道南楊州市、忠清北道清原郡、京畿道水原市、ソウル市江南区、京畿道安山氏、釜山市海雲台区、京畿道華城市。京畿道竜仁市は2000年から7年連続で転入超過トップとなっている。ソウル市江南区は1995年から2003年までは転出が多かったが、2004年には転入が1300人多くなり、2005年は8300人、昨年は1万4700人の転入超過を記録している。これら地域の転入超過には再建築アパートへの入居が影響した。

 転出超過は京畿道城南市が最も多く、次いで京畿道光明市、大邱市達西区、京畿道儀旺市、全羅北道清州市などと続いた。また、首都圏を除く166の市郡区のうち152か所が首都圏への純人口流入を示した。全羅北道全州市(4900人)、慶尚北道浦項市(3300人)、光州北区(3200人)などが最も多かった。

 全国を首都圏、中部圏、湖南圏、零南圏、済州道の5圏に分けると、首都圏と中部圏は純人口の流入が、湖南圏と零南圏、済州道は純人口の流出が見られた。昨年の首都圏純人口流入規模は11万2000人で、前年の12万9000人に比べ減少した。2002年の21万人をピークに年々減少が続いている。2005年に8000人の純人口流出を記録した中部圏は昨年2000人の純人口流入に反転した。湖南圏は4万7000人、零南圏は6万5000人、済州道は2000人の純人口流出を示した。


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