ソン・イルゴン監督の『スパイダー・フォレスト~懺悔~』は、最近の韓国映画の中で、最も破壊的かつ複雑でありながら、意識の流れに順応し、とても自然に仕上がっている。また、15億ウォン(約1億5千万円)という低予算にも関わらず、監督の美学はとどまることを知らず、俳優陣の演技力と完成度の高さは、期待していた水準をはるかに上回る。
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前作『花の島(2001)』では“花の島”という仮想の空間を構築し、その中で人々の“傷”と“癒し”のメッセージを込めたソン・イルゴン監督。そんな監督が映画『スパイダー・フォレスト~懺悔~』では、予想できないストーリーを展開する。“蜘蛛の森(スパイダー・フォレスト)”は、傷ついて忘れられた霊魂たちがとどまる空間であり、同時に“許し”と“救い”を求める孤独な地獄でもある。
<b>「あの場所に行かなくては… 蜘蛛の森。2人が死んでいる」</b>
幽霊が出るという森、“蜘蛛の森”の情報を入手し、取材に発ったTV局プロデューサー、カン・ミン(カム・ウソン)は、不可解な事故に遭い、生死をさまよう脳手術を受ける。
昏睡状態から14日ぶりに目を覚ました彼は、ほとんどの記憶を失っていたが、「蜘蛛の森に2人の死体がある」という衝撃的な言葉を発した。
この言葉を聞いた彼の友人チェ刑事は蜘蛛の森へ向かった。そして彼の言葉通り、殺害されてから日が経ったであろう男女の死体が発見される。
その男女の死体はカン・ミンの上司であるチェ・ジョンピルと、カン・ミンの恋人ファン・スヨンであることが明らかになる。すなわち、カン・ミンは目撃者と同時に有力な殺人容疑者になってしまったのだ。
<b>「俺の記憶は確かなのか?」</b>
事件の真相を解明すべくチェ刑事とともにアリバイを探していくカン・ミン。カン・ミンに蜘蛛の森の情報を提供した女性を見つけ出したことで捜査は一件落着し、彼は取材過程で耳にした“蜘蛛の森”の伝説について実態を探り始める。
しかし、蜘蛛の森の秘密に近づけば近づくほど、迷路に迷い込むように、さらに大きな混乱が待ち受けている。パズルのように散らばった記憶をひとつずつ埋め合わせていく主人公カン・ミン。そして少しずつ明らかになる事件の実態、誰もが考えられない残酷な記憶の中の真実…。
果たして彼は、蜘蛛の森のミステリーと殺人事件の真実を明かすことができるのだろうか?
<b>“夢を見るように観てほしい”作品</b>
時空間的敍述構造が完全に覆され、主人公の意識の流れにそって時間が羅列されるこの映画は、見る人によってはもどかしかったり、もしくは落ち着いて観ることもできる。ソン監督の「夢を見るように観てください」というコメントは、とても的確だ。
主演のカム・ウソンは、2002年に出演したドラマ『I Loveヒョンジョン』で幅広い人気を得ており、ファンの期待や関心も大きい。カム・ウソン演じるカン・ミンの亡妻を演じるのは、キム・ギドク監督作品『魚と寝る女』に主演したソ・ジョン。
繊細かつもの悲しい旋律のメインテーマは、作品と調和しながらも、それ自体が別の意味を持っている。ぜひ視覚と聴覚を研ぎ澄まして鑑賞したい作品だ。
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