韓米自由貿易協定(FTA)交渉は19日、交渉期限まで10日余りとなったなかソウルとワシントンで高官級協議を行い最終調整を開始したが、中核争点をめぐる見解の溝を埋めることはできなかった。
 農業分野高官級協議は果川政府庁舎で開始されたが、成果がないまま初日を終えた。米国側は例外のない関税撤廃の原則を主張し強力な攻勢をみせた。農林部は、センシティブ品目別に季節関税の適用、輸入クォータ設定などについて論議したが、双方の姿勢にはかなりの開きがあったと説明した。双方は20日に牛肉検疫問題と農業分野関税交渉を行う予定だが、大きな進展を期待するのは難しそうだ。

キム・ヒョンジョン の最新ニュースまとめ

 金宗フン(キム・ジョンフン)韓国側首席代表とカトラー米首席代表はワシントンで18日、高官級協議の進行方向について事前調整を行った。現地時間19日に行われる高官級協議では、自動車分野税制・制度改編と関税撤廃、反ダンピング制度改善、開城工業団地製品の韓国産認定、外国語放送吹き替えの許容、医薬品新薬最低価格の保障などをめぐり、し烈な攻防となることが予想される。

 これとは別途で、現地時間20日からワシントンで繊維分野の高官級協議も行われる。韓国側は5年以内に関税を撤廃し原糸の生産地を基準としたヤーンフォワードを最大限拡大すれば、国内メーカーの経営情報提供や国内企業現場調査など、米国の要求を受け入れる考えを示す計画だ。

 今回の高官級協議ではこれら争点の完全妥決はないものとの見通しが高い。協議を通じ争点を狭めた上で、来週行われる外交通商部の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長とシュワブ米通商代表部(USTR)代表の協議に回付することになる見込みだ。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0