慶尚北道の李チョル雨知事(同道提供)=(聯合ニュース)
慶尚北道の李チョル雨知事(同道提供)=(聯合ニュース)
【安東聯合ニュース】韓国南東部の慶州北道は13日、南北協力事業推進を専門に担当するタスクフォース(作業部会)を設置したと明らかにした。 同作業部会は人道・文化・スポーツ、開発協力、経済協力の3分野に分けて交流事業を企画。31の課題の中から来年以降重点的に推進する事業を選定する。 同道はまず、来年10~11月に開催される慶州世界文化エキスポに北朝鮮の公演団などが参加できるよう、政府と協議する方針だ。 また、来年下半期に同道の醴泉で南北統一祈願全国アーチェリー大会を開催し、北朝鮮選手団を招待する方策を構想している。 長期的には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)への南北共同登録に向けて北朝鮮にある木版の共同調査・研究を行う計画を立てた。来年から5年間にわたり、学術大会の開催、木版の共同調査、保存、データベース化などを推進する予定だ。 これまでにも慶尚北道は北朝鮮の山林緑化とリンゴ園の造成を南北交流協力事業として関係官庁に建議し、2008~09年に開城地域の果樹園3ヘクタールにリンゴの苗木7000株を植えた。 同道は市・郡とともに13年から毎年南北交流協力基金を積み立てており、現在までに約41億7000万ウォン(約4億2000万円)を集めた。25年までの目標額は100億ウォン。 李チョル雨(イ・チョルウ)慶尚北道知事は13日に行った講演で、慶州世界文化エキスポの共同推進、農業試験団地の造成、浦項と北朝鮮・羅津を結ぶ航路の開設、エネルギー交流、東海水産資源の開発など、南北交流事業の推進課題を説明した。 同道は今後政府と緊密に協議し、選定した事業を来年から迅速に進めるために注力する方針だ。
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