イ・ナヨン の最新ニュースまとめ
ソウル・梨花女子高校によると、日本による植民地時代の1929年に韓国南西部・光州の学生による抗日独立運動「光州学生運動」が発生した日でもある「学生独立運動記念日」(11月3日)を翌日に控え、2日午後6時にソウル・フランシスコ教育会館前で「つまずきの石(Stumbling block)」の除幕式が開催される。
除幕式は同校を含む全国の46校が開く。「つまずきの石」はドイツで1990年代に始まった、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の犠牲者の名前や経歴が刻まれたプレートがついたブロックを犠牲者が生前暮らしていたとされる家の前の舗道に埋めるプロジェクトに倣ったもの。
今回製作されたプレートは全部で259枚。韓国政府に登録されている被害者240人と中国、日本、北朝鮮に在住する被害者19人のそれぞれの名前、旧日本軍によって連行された当時の年齢と場所が刻まれている。空間的制約があるため、ドイツのように道に埋め込まず、壁に設置される。
プレート製作は梨花女子高校の歴史サークルに所属する生徒たちが今年春から取り掛かった。慰安婦被害者と少女が手をつないでいる絵や「平和と約束」というメッセージ入りの付箋を販売し、約1500万ウォン(約150万円)の後援金を集めた。後援金のうち900万ウォンでプレートを製作し、残りは市民団体の「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」に寄付する予定だ。
同サークルの会長を務めるイ・ナヨンさんは「日本は真の謝罪と反省をしていない状態だが、おばあさんたち(被害者)は相次いで亡くなり27人になってしまった。日本政府は被害者全員が亡くなればこの問題(慰安婦問題)がなくなると思っているだろうが、韓国の学生がおばあさんたちの意志を受け継ぎ、正義ある歴史を築いていく」と語った。
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