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時間との戦い 韓国政府認定の慰安婦被害者27人に=平均年齢91.1歳
【水原聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者、ハ・ジョムヨンさん(享年97)が、日本政府による公式の謝罪と賠償を受けられないまま26日に老衰のため死去した。 韓国政府が認定した慰安婦被害者240人のうち、存命者は27人になった。 存命者のほとんどは80~90代の高齢で、身動きが不自由な人が多い。 平均年齢は91.1歳。85~89歳が8人、90~95歳が17人、95歳以上が2人となっている。 居住地はソウルと隣接する京畿道が9人で最も多い。ソウル市に7人、慶尚南道に4人、大邱市に3人、釜山市、蔚山市、全羅南道、慶尚北道にそれぞれ1人暮らしている。 被害者の多くは、慰安婦被害者のための施設や病院で暮らしており、一部は1人で生活している。 京畿道広州市にある被害者が共同生活を送る施設「ナヌムの家」には7人が暮らしている。 支援団体関係者によると、「アイ・キャン・スピーク」(原題、2017年)や「ハー・ストーリー」(同、18年)など慰安婦被害者の人生を題材にした映画作品などは出てきたものの、世間の目を気にして被害者であることを隠して暮らす人も少なくないという。 日本が過去の歴史を歪曲(わいきょく)する行為はエスカレートしているが、被害者が望むことは一貫しており、名誉回復のための公式謝罪と法的賠償、また慰安婦問題を巡る2015年末の韓日合意に基づき被害者を支援するため韓国に設立された「和解・癒やし財団」の存廃問題解決などだ。だが日本政府は不動の姿勢を保ち、被害者の要求に応じていない。 財団設立のために日本政府が拠出した10億円の処理などもあり、慰安婦問題は現在も解決の糸口を見いだせずにいる。 ナヌムの家の安信権(アン・シングォン)所長は、旧日本軍の蛮行は世界中で知られているが、日本政府だけが口を閉ざしているとし、存命する被害者がいる間に一日も早く名誉回復される日がきてほしいと話した。