ソウル大学保健大学院の文玉綸(ムン・オクリュン)教授チームが、脱北者定着支援施設のハナ院に入所する20歳以上の脱北者221人を対象に調べたもの。1人で脱北したケースと、家族とともに脱北したケースでは、健康悪化の程度に平均で1.2倍の格差があり、知人らと脱北したケースと家族とともに脱北したケースでは、健康悪化の程度が平均で5倍に達した。研究チームは、北朝鮮に残した家族への心配などから精神的に否定的な影響を及ぼし健康悪化につながっていると分析している。
また、韓国入りする前の第三国での滞在期間との関連性も指摘された。第三国での滞在が3年以上の脱北者と、1年未満の脱北者では、健康悪化に3倍の格差があった。北朝鮮の保健医療サービスや食糧不足が北朝鮮住民の健康に影響を与えていることに加え、第三国で不法滞在者として生活する期間が長くなるほど環境への適応努力が要求されるためだとみられる。ただ、滞在国と健康との関連性は見られなかった。
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