北朝鮮が7日、韓国に対し肥料30万トンを支援するよう正式に要請した。統一部の楊昌錫(ヤン・チャンソク)報道官によると、北朝鮮赤十字社中央委員会の張在彦(チャン・ジェオン)委員長が大韓赤十字社の韓完相(ハン・ワンサン)総裁あてに電信文を送り、肥料30万トンを提供すること、種類別数量を知らせることを求めた。政府は関係官庁会議を開き支援規模と時期などを決定した後、国会への報告を経て、3月下旬から4月初めにかけ輸送を開始する見通しだという。
 先週平壌で開かれた第20回南北閣僚級会談で肥料30万トン支援についてはすでに合意ができており、支援規模に変動はないとものとみられる。韓国が要請を受け入れれば、一度に送る量としてはこれが最大規模になる。楊報道官は、肥料30万トン支援にかかる費用は約1000億ウォンで、輸送には3か月程度要すると説明した。政府は今年の南北協力基金で、対北朝鮮肥料支援として1080億ウォンの予算を組んでいる。

 これまで北朝鮮は、支援を希望する肥料総量を提示した上で、まず春の耕作用肥料の提供を求めていた。しかし今回はこのような言及もなく30万トンの支援を希望した。また、過去に最大で50万トン、昨年も45万トンを要請していたのに比べると今年は要求量が大幅に少ないことから、秋に追加支援を要請してくる可能性もあると指摘されている。


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