防衛事業庁傘下の国防科学研究所は2日、慶尚南道・昌原の試験場で国産次世代戦車「XK2」の出庫式を行った。新型戦車は国産化率90%を目標に開発が進められ、ほとんどが国内独自技術で作られた。水深4メートルの水中でも走行が可能で、水中から陸に上がった瞬間にすぐ戦闘態勢に入れる。米国やフランスなどでも同様の機能を持つ戦車があるが、稼動可能な水深は今回開発された戦車がより深くなっており、砲塔まで水につかれる戦車は世界でも初めてという。
 従来型に比べ大きい55口径120ミリ滑降砲を装着し、敵戦車破壊能力も向上した。また上空を飛ぶヘリコプターを撃墜するための電子知能弾も備えている。これは発射後にミサイルが標的を追尾するもの。射程9.8キロメートルで標的を自動追尾するほか、敵軍と自軍を区別するため、熟練していない戦車兵でも敵軍を制圧することが期待できる。最高速度は時速70キロメートルで、ぬかるみの中でも時速50キロメートルでの走行が可能なほか、多くの先端装備を搭載している。

 1台当たりの価格は83億ウォンで、来年末まで陸軍で試験評価を行ったのち、2年間の量産準備期間を経て2011年から従来のK1A1戦車の置き換えとして実戦配備される。


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